東淀川区上新庄駅近くの放課後エジソン児童発達支援・放課後等デイサービス代表舩曳です。
放課後エジソンの今の売りは「狙ったわけではないが、全体的に静かで、集中しようと思ったら、集中出来る環境があること」だと感じています。
ADHD、知的障害はもちろん、受動型ASDタイプのお子様も含めて、放課後エジソン内では、「子どもたちにとって分かりやすい世界」を作っています。
その中で質問によく上がるのが、「うちの子どもは受動型ASDで学校では大人しく、適応的な方だと思うのですが、こだわりやなかなか勧めたものに興味を持たず、興味が広がらなくて困っています」ということ。
要は「受動型ASDの方の将来の生き方・稼ぎ方についてのご相談」ということですね。
大前提として、「お子様ご本人に困り感がない」というのも保護者様としてやきもきすることが多いようです。
ちなみに受動型ASDに限らず、ADHDもLDも発達障害であれば、「お子様の興味の幅が狭く、なかなか広がりにくい。興味が広がらないため、子どもの将来が見えにくい」ということは起こりがちです。
まず答えから言いますが、
「それまでのお子様の生活でハマったものの中に答えがあることが多い」
とお伝えしています。
例えばあるアニメにハマっていた時期があるなら、そこから原作マンガ、さらに小説書き起こし本まで遡り、「お子様のこだわりを尊重しつつ、その世界を広げる工夫」をしていきます。
今の時代ですから、Youtubeなどにも「解説」と銘打って色々あるので、そこから深堀りをするのもありかと思います。
ただその一方で、「Youtubeは次のオススメを次々提示してくるため、どのタイミングで、マンガや本に移るのか」というタイミングは保護者や大人側でコントロールする必要はあります。
受動型ASDの方は、「興味が広がりにくい=他人のオススメを聞かない」でもあるため、一見温和で適応的に見えるのですが、大人側のアドバイスを受け入れ難く、将来の稼ぎ方や働いている姿がイメージし辛いということはあると思います。
ですので、そこで、出てくるのが、先程の「過去に興味を持ったもののよく似た本質のものを提示する」です。
もちろん強制ではありませんし、強制してもお子様はハマりません。
仮にそのアニメにハマった本質について、「お子様は保護者が思っているほど深く理解しているわけではないことも多い」と思っておいてください。
また何度もくどいですが、「ご本人に困り感がないため、困り感を持たせることはしない方がいい(=かなりエネルギーが要るし、困難)」、お子様の生活の一部に過去ハマったものから派生したものが、お子様が目に付くところにあるというのが一つの理想ではあります。
ただそれすらも「環境調整が必要」です。
ご自宅でそういった環境を作ろうと思うと、他にもお子様が好きに選べるものが多いため、そこに逃げ込むことも可能なのです。
放課後エジソンでは受動型ASDの方への「将来の見通し」が見える形にして、さらにそこからの「稼ぎ方」「生き方」を目に見える形にして、お子様や保護者様に提示していきます。
当然過去にハマったものはお子様一人ひとりで異なるので、ここに書いてあることを読んだだけで、全部を完璧にこなすのは大変だと思います。
また年齢を重ねるごとに「こだわりは強くなる傾向がある」ため、あるときを境に(臨界期と呼びます)、修正が不可となる瞬間もあります。
そうなる前に、まだ受動型ASDのこだわりの幅が広がる余地がある間にご相談いただければと思っています。